シカゴのアートとミュージアム

シカゴは貴重な美術品や展示物を豊富に所有するアカデミックな街。「シカゴ美術館」をはじめ数多くのミュージアムやギャラリーがあり、常に身近に芸術を感じられます。またシカゴには博物館も豊富に存在しますが、全米随一の自然史博物館「フィールド自然史博物館」などでは、自然が織りなす美について思いを馳せることができます。さらに、シカゴの街を象徴する摩天楼ビル群も芸術としての建築の価値を感じさせてくれるものです。

シカゴの美術館

シカゴ美術館

古代芸術からウルトラ・モダン・アートまで、さまざまな作品が揃っているシカゴ美術館は、彫刻、建築、写真、織物、そして絵画など30万を超える作品を収蔵しています。ゴッホの『アルルの寝室』やスーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』、シャガールの『アメリカの窓』など、数々の名作が揃っています。とりわけ印象派と後期印象派の作品は世界で最大かつ有数のコレクションを誇ります。ニューヨークのメトロポリタン美術館、ボストン市のボストン美術館と並びアメリカ三大美術館の1つに数えられる芸術の館です。
美術館には2つのカフェと野菜をふんだんに使う「農場から食卓へ」と地産地消にこだわったレストラン「Terzo」があります。Terzoではサンデーブランチもあるので、日曜日にサンデーブランチを楽しんだ後、美術鑑賞というのもおすすめです。

111 S. Michigan Ave., Chicago, IL 60603
(312) 443-3600
営業時間:10:30am〜5:00pm(月〜水)、10:30am〜8:00pm(木)、10:30am〜5:00pm(金〜日)

シカゴ現代美術館

1967年に開館し、1996年にこの地に移転した「シカゴ現代美術館」は、優れたモダンアートを紹介しています。常設展や企画展のほか、小規模な個展ができる部屋を持ち、若手アーティストの発表の場にもなってきました。作品をゆっくり見た後は、ミシガン湖を眺めながら彫刻の庭やテラスをゆっくりと散策することができます。館内の「ウルフギャング・パックカフェ」でランチを楽しむのもいいかもしれません。

10000 West O'Hare Chicago, IL 60666
(773) 686-2200

シカゴの水族館

シェッド水族館

3万2500種類もの海の生き物たちに出合える人気の水族館です。愛くるしいクジラ、イルカ、ラッコにも出合え、"カリビアン・リーフ"ではウミガメやサメ、エイなどが生き生きと泳ぎ、"アマゾン・ライジング"では、アナコンダ、ピラニア、ワニなど、エキゾチックな生き物たちの生態を見ることができます。サンゴ礁が作り上げる美しい色の世界も見逃せません。

1200 S. Lake Shore Dr.,Chicago, IL 60605
(312) 939-2438
営業時間:9:00am〜5:00pm(Labor DayからMemorial Dayまでの期間)、9:00am〜6:00pm(Memorial DayからLabor Dayまでの期間と土・日・祝)(クリスマスは休館)

シカゴのプラネタリウム

アドラープラネタリウム&天文学博物館

ミシガン湖に突き出したメイグスフィールドの岬にある、1930年開館の全米で最初のプラネタリウムです。最新鋭の天体望遠鏡を有し、さまざまな展示と体験プログラムで宇宙の情報を教えてくれます。惑星探査機ボイジャー1号の大きさや、宇宙の進化を体感できる上、世界で最も進んだ技術を駆使している“ディープ・スペース・アドベンチャー”では、めくるめくような360度の宇宙体験の旅に出られます。

1300 S. Lake Shore Dr., Chicago, IL 60605
(312) 922-7827
営業時間:10:00am〜4:00pm(月〜金)、10:00am〜4:30pm(土日)
入場料:大人 $19、小人(3歳〜14歳) $15

シカゴの博物館

フィールド自然史博物館

全米屈指の自然史博物館です。豊富な展示の中でも、最大級(全長約13m、重さ推定7t)かつ最も完全な状態と言われるティラノサウルス・レックスの骨格化石はまさに圧巻。"グレンジャーホール"では、地球以外の惑星のものと思われる宝石の原石や5890カラットのトパーズをはじめ、600個の原石、150個の宝石を見ることができます。築800年の先住民族の集合住宅を体験できるコーナーもおすすめです。

1400 S. Lake Shore Dr., Chicago, IL 60605
(312) 922-9410
営業時間:9:00am〜5:00pm、最終入館時間:4:00pm
入場料:大人 $15、学生&シニア $12、小人(4歳〜11歳) $10

科学産業博物館

実験や展示を通して分かりやすく科学や産業に親しむことができる人気スポットです。西半球最大の規模を誇り、エネルギーのことや、交通機関のことなどについてもよく分かります。体感型の展示も多く、第2次世界大戦で鹵獲されたドイツの潜水艦「U-505」に実際に乗りこむことも可能です。サイエンス・ストームズと名付けられたスペースでは、「炎」 と「水」の戦い、雪崩などの自然の脅威を体験することができます。

57th Street and Lake Shore Drive, Chicago, IL 60637
(773) 684-1414
営業時間:9:30am〜4:00pm(毎日営業)(春休み・夏休み・冬休み期間は営業時間延長)

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シカゴの建築物

シカゴは街そのものが建築の博物館であると言われます。摩天楼発祥の地ともされ、アメリカの名だたる建築家たちがその才能をぶつけたビル群、そして最適な都市計画による街並の美しさは訪れる人を魅了しています。赤レンガ造りの重厚なビル、エレガントな装飾を施したファサードを持つ建築物…。街全体がアートとしての価値を持つのがシカゴなのです。

ジョン・ハンコック・センター

マグニフィセントマイルの頭上にそびえる超高層ビル。北米最速を誇るエレベータで、地上300mを超える展望フロアへ。ここからは太陽に輝く摩天楼やミシガン湖をはじめとした周辺の4州の美しい景色を見渡せます。展望フロアには日本語の案内があるのもうれしい限り。展望フロアの屋外スカイウォークでは、"風の街"と言われているシカゴの風をたっぷり感じることもできます。

875 N. Michigan Ave., 94th Floor, Chicago, IL 60611
(312) 751-3681
営業時間:9:00am〜11:00pm(毎日営業)(10:30pm最終入場)
一般入場料:大人 (12歳以上) $117.50、小人 (3歳〜11歳) $11.50、3歳未満は入場無料

ウォータータワー

1871年のシカゴ大火の際にも焼け残った貴重な公共の建物で、高さは約42m。ゴシック様式の外観が街の中でひときわ目立っています。当時はミシガン湖の水をくみ上げて市内に水を供給する、ポンプ塔の役目を果たしていました。大火後は復興のシンボルとして、また歴史の生き証人として市民に愛されています。タワー内にはギャラリーがあり、見学することができます。

806 N. Michigan Ave., Chicago, IL 60611
(312) 742-0808

ルッカリー

「ルッカリー」はシカゴの建築史上、最も価値ある建物の一つと言われ、ダウンタウンの金融街の象徴的存在であり続けました。重厚感のある石造りの外観、ロマネスクをはじめ様々な様式がミックスされた意匠は、人種のるつぼアメリカの象徴的な建造物といえます。1970年にはアメリカの歴史登録財(National Register of Historic Places)に登録されました。1905年にフランク・ロイド・ライトが、天窓のある2階建てのロビーをデザインした事で知られています。

209 South LaSalle St., Chicago, IL 60604
(312) 553-6100

マリーナシティ

コーンコブ(トウモロコシの穂軸)という愛称で知られる、この2つのユニークなビルは、1962年に完成した高層タワーマンションです。当時は世界一高いコンクリート構造のアパートとして名を馳せました。そんなマリーナタワーはシカゴの大建築家、バートランド・ゴールドバーグによって設計されもの。マリーナタワーやレストラン、カフェ、クラブなどの複合施設がある広大な敷地をマリーナシティと呼んでいます。

300 North State St.,Chicago, IL 60654
(312) 222-1111

リグレービル

チューインガムで有名なリグレー社の本社ビル。スペインのセビリア大聖堂ヒラルダ塔をイメージしている一方、装飾の部分にフランスのルネッサンス様式が見られるユニークなビルです。チーフデザイナーを務めたチャールズ・ベアーズマンはこの二つのコンセプトを見事に結合させて完成させました。このビルの時計塔は街を象徴するものとなっています。夜のライトアップも魅力的です

400-410 North Michigan Ave., Chicago, IL 60611
(312) 744-6050

ウィリスタワー

1973年に竣工。103階には展望台のスカイデッキがあり、500マイル彼方まで見渡す事が出来る360度の爽快なスカイラインが広がっています。館内施設も充実し、一流の美術館レベルと言われる展示物や最速エレベーター、シカゴの建築と文化を紹介するシアターなどもある、訪れる価値ありのタワーです。2009年に始まった「ザ・レッジ」では、スカイデッキから飛び出したガラス張りのボックスゾーンから、約413m下が見下ろせます。

「スカイデッキ」233 S. Wacker Dr., Chicago, IL 60606
(312) 875-9696
営業時間:9:00am〜10:00pm(4月から9月)、10:00am〜8:00pm(10月から3月)(最終入場は閉館30分前)
料金:大人:$15.95、小人:$11.00(3歳未満は入場無料)

トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー

92階建ての近代型ビルは、オフィスやコンドミニアム、そしてラグジュアリーホテルの「トランプ・インターナショナルホテル&タワー」が入った複合施設となっています。シカゴ・リバーの近くに立ち、機能的でエレガントなホテルのゲストルームからは、美しい夜景を見ることができます。

401 N. Wabash Ave., Chicago, IL 60611
(312) 588-8000

これってなんだろ!?
見るほどにハマる街のアート

シカゴ市内にはユニークなパブリックアートが数々あり、まさにここが文化、芸術の街であると感じさせてくれます。
それは市全体の取り組みによるものであり、郊外も含めると150を超える施設で、700以上のアート作品を見ることができます。図書館やCTAの駅はもちろんのこと、警察署だってアートな空間に。
シカゴのユニークな建築群とアートのコラボは、まさにここに来なければ見られない光景です。

シカゴ・ピカソ
"Untitled"
Pablo Picasso

「リチャード・J・デイリーセンター」に展示されているパブロ・ピカソの彫像は、ループ地区の記念すべき最初の現代彫刻であり、市民からはシカゴ・ピカソ、またはピカソと呼ばれて親しまれています。1967年にお目見えした当初は、高さ15.2mというスケールと抽象的なデザインに人々は戸惑いを隠せなかったと言われています。しかし、今では街の象徴的存在として欠かせないものとなっています。

フラミンゴ
"Flamingo"
Alexander Calder

ミース・ファンデル・ローエ設計の連邦政府ビルの前にある、ひときわ目立つ赤いスタビールがアレクサンダー・カルダー作による「フラミンゴ」です。高さが16mにもなり、ビルの5階に届くほど。カルダーはアメリカの彫刻家、現代芸術家です。このフラミンゴが公開されたのは1974年のこと。ビルの直線とフラミンゴの曲線、ビルの黒とフラミンゴの赤という対比が見事な作品となっています。

クラウド・ゲート
"Cloud Gate"
Anish Kapoor

ミレニアム・パークの玄関口にあるクラウドゲートは、曲線を描くその形状から"ザ・ビーン(豆)"という愛称で親しまれています。英国の有名アーティスト、アニッシュ・カプーアによる全米最初の野外アート作品であり、光沢のあるステンレスで作られた表面は、シカゴのスカイラインをゆがんだ形に写し出し、幻想的な世界を見せてくれます。高さ約9m、長さ約20mと、大きさも突出しています。

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