メキシコシティから北300kmに位置するグアナファトは、美しいコロニアル様式の建物が並ぶ街です。かつては鉱山の街として栄え、一攫千金を夢見た人々が多く移り住みました。今でも中世を思わせるのんびりした雰囲気の中、色とりどりの家々が、まるで花が咲いたような華やかさを感じさせます。その街並みは、どこを切り取っても絵になります。また文化・芸術、学生の街としても知られていて、中でも歴史的な建築物が並ぶ街並みと、近辺の銀山はユネスコ世界遺産に登録されています。
ギャラリー巡りも楽しい
芸術家に愛される街
メキシコシティから北東へ265㎞のところの山岳地帯にサン・ミゲル・デ・アジェンデはあります。街全体が世界遺産にも登録されていて、市街地にはバロック様式やネオゴシック様式の17~18世紀の建物が並びます。石畳の小道を歩けば、まるで歴史の間に迷い込んだような気分に浸ることができます。多くの芸術愛好家が住む街でもあり、さまざまな芸術品、工芸品を展示するギャラリーやショップに出会うこともでき、のんびりとお買い物を楽しんでもいいかもしれません。
荘厳な雰囲気のシスティーナ礼拝堂
2008年にサン・ミゲル・デ・アジェンデの要塞都市と共に世界遺産に登録されたのが「アトトニルコの聖地」です。18世紀に建てられたこの教会建造物群は、サン・ミゲル・デ・アジェンデから10㎞ほど北にあります。神父ルイス・フェリペ・ネリ・デ・アルファロによって建てられたもので、荘厳な聖堂の内部には天井画などがみられ、奥の礼拝堂にはキリスト像があります。周囲はさほど観光地化されていない為、素朴な雰囲気が漂っています。
ネオクラシック様式の伝統の大学
ラテンアメリカ最古の大学のひとつです。18世紀にイエズス会の神学校として歴史が始まり、1945年に大学となりました。現在は州の各地にキャンパスを構え数々の教育プログラムを提供しています。メインキャンパスはグアナファトの中心部に位置し、その中心の建物には113段の石の階段があり、緑色の切り石が使われています。1900年代中期のネオクラシック建築の特徴が見られます。