オアハカは海抜1500mにある街で、気候は温暖。人々の温かさもオアハカの魅力です。スペイン領時代の建物が多く残り、メイン広場(ソカロ)の周囲にはカテドラルや美しく修復された16世紀の建物を見ることができます。そしてオアハカといえば郷土料理も有名で、なかでも、唐辛子や鶏肉、チョコレートを使った黒いモレソース「モレ・ネグロ」は特に広く知られています。さらにチャプリネス(バッタ)とチレ(唐辛子)とともに炒め、サルサの一種であるワカモレに和えたものや、地元っ子が愛するオアハカチーズ、手作りのチョコレートは市場でも見つかるので気軽にいただいてみたいものです。
オアハカの舞踊と名産品を楽しむ祭り
先住民が多く住むオアハカらしい、オアハカの様々な民族特有の踊りが見れるお祭りです。毎年7月上旬〜8月上旬に行われ、村ごとの伝統衣装をまとった人々が1日2回、伝統舞踊を披露します。また、他にもイベントやパレードが催され、あでやかな民族衣装が、街を華やかに彩ります。各グループが躍る際にはフルーツや野菜、メスカルなどオアハカの名産品が観客に向かって投げ入れられるのでぜひゲットしたいところです。
突然滅んだメソアメリカの古代都市
オアハカの街から西へ10㎞ほど行くと世界遺産に登録されている「オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡」のモンテ・アルバンの考古遺跡はあります。モンテ・アルバンは紀元前500年から紀元後800年の間に栄華を誇ったサポテカ民族の古代都市です。渓谷を見下ろす高台の上に位置し、軍事や宗教施設などが造られました。ピラミッド型の神殿や宮殿、天文台などもあり、高度な文明を持っていたことがうかがい知れます。
バロックの傑作「生命の樹」
パステルカラーの建物が愛らしい街並みの中にある、メキシコ・バロック建築を代表する建物がサント・ドミンゴ教会です。1575年に建築が始まり、約1世紀もの時をかけて完成しました。中に入れば、きらびやかで美しい装飾に目を奪われます。特に「生命の樹」は、この教会の最大の見どころです。入口を入ってすぐの天井に聖ドミンゴを中心とした聖者の姿が金箔と木彫のレリーフで描かれており、その緻密さには圧倒されます。この教会を含むオアハカ歴史地区は1987年世界遺産に登録されました。