プエブラはメキシコで最も古い都市のひとつです。カテドラルの塔にある8トンの鐘は、天使が釣り上げたという伝説があるため、プエブラ・デ・ロス・アンヘレス(天使のプエブラ)と呼ばれています。街はとても美しく、世界遺産にも登録されている旧市街地には、コロニアル様式の建物が多くありますが、その表面や噴水、家々のパティオ、キッチンには地元で作られるタラベラ焼きのタイルが貼られているのが大きな特徴です。良好な気候もまた、訪れる人をほっこりと和ませます。
天使が作ったと伝えられる鐘楼が目印
ソカロ(広場)の隣にある街のランドマークです。高さ70mの2つの鐘楼の塔が立っていますが、その鐘楼に取り付ける巨大なベルは、天使が取り付けたという伝説があります。門扉には歴代のスペイン王の肖像が彫られています。内部もとても美しく、主祭壇の彫刻はマヌエル・トルサーによるものです。夜は外観がライトアップされます。この教会を含むプエブラ歴史地区は1987年に世界遺産に登録されています。
先住民と世界各地の料理が
合わさった郷土料理
2010年に世界遺産に登録されたメキシコ料理。その発祥の地と言われているのがプエブラです。先住民の料理とスペイン人の文化が混合し、やがてフランス人やレバノン人の影響も受けて発展したのがプエブラ料理です。もともと先住民の間で料理に使われてきたカカオやチレと呼ばれるトウガラシ、トウモロコシなどの食材に、ヨーロッパ人がもたらした乳製品や、アフリカ、アジア地域からのスパイスなどを組み合わせて生まれたと言われています。
伝統の色使いと技法が光る陶器